第20章 親子イベント

澄川琉生は、伊原綾音の娘が伊原姓だと知って意外に思った。

北野隆也のような男なら、本来、子どもに母親の姓を名乗らせるはずがない。だが調べてみれば、北野家は露骨な男尊女卑の家だった。

天使みたいなあの小さな女の子が、そんな扱いを受けていたなんて。

そう思った瞬間、澄川琉生の顔つきがすっと冷える。

その様子を見た千成は、事情もわからないまま口を開いた。

「その子、奏斗とは気が合うみたいですね。奏斗にとっても悪いことじゃありません。少なくとも、口を開く気になる同い年の相手がいるのは、いいことです」

澄川琉生も、それには同意してうなずいた。

話がそこまで進んだところで、今夜の北野隆也と...

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