第5章

ダンテ視点

眠るのは諦めた。

ベッドの縁に腰掛け、床に転がったウイスキーの空き瓶を眺める。俺が選択を誤ってから一週間が経っていた。

何時間も、俺たちの写真をスクロールし続けていた。一枚一枚、無理やり自分の目で見つめながら。

俺の指が、婚約写真の上で止まった。ヴァレンティナはとても幸せそうだった。かつて、俺は彼女を幸せにできていたのだ。

「ヴァル」と俺は囁いた。「本当にすまない。どうして俺は……どうして彼女を選んでしまったんだ?」

だが、本当は分かっていた。ソフィアは最近、ひどく脆く、誰かに寄りかかろうとしていた。悪夢にうなされること、迷子になったような気分であること、誰...

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