第46章

その視線が二人のチンピラをなぞった次の瞬間、神谷蓮の声が鋭く冷えた。

「話せ。誰にやらされた? 最初の狙いは、誰だった」

神谷蓮の放つ威圧に呑まれ、さらに背後の護衛たちに睨み据えられた二人は、ぶるぶると震え上がる。すると片腕に刺青の入った男が、しどろもどろに口を開いた。

「お、俺たち……金をもらって、その……一ノ瀬紗月を痛い目に遭わせろって……」

声は小さい。だが静まり返った会場では、はっきりと響いた。

その一言で、場内はどよめきに包まれた。

記者たちは一斉にカメラを構え、シャッター音が絶え間なく鳴り響く。九条湊の顔色はさっと青ざめ、弾かれたように一ノ瀬紗月を見た。目の奥には、衝撃...

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