第100章

神崎清美は小さく息をついた。

「あなたたち、ちゃんと怪我を治すことだけ考えなさい。ほかのことは気にしなくていいわ。景介もいるし、あなたたちを傷つけた相手なんて、神崎家が絶対に許さないんだから」

朝食を済ませると、不破蓮は神崎結菜に支えられながらベッドへ戻され、そのまま休むことになった。

ほどなくして、こんこん、と病室のドアが叩かれる。

入ってきたのは担当医だった。後ろには看護師がつき、処置用のカートを押している。

「不破さん、傷の具合を確認しますね」

医師は手際よく包帯を外し、縫合した箇所を細かく確かめた。さらに周囲を軽く押して状態を見てから、穏やかにうなずく。

「回復は順調で...

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