第103章

不破蓮は斉藤泰に連絡して事情を伝え、電話を切った。

神崎結菜は窓の外の庭を見やる。

「白鳥美咲、あの日病院に来たとき……本気であなたのこと心配してるように見えた。でも、もし本当にあの子がやったんだとしたら……どうやって上柿優和を見つけたの?」

「不破家を追い出された身でしょ。不破グループの元幹部に連絡できるツテなんて、どこにあるのよ」

不破蓮は少し黙ってから言った。

「上柿優和が昔クビになったとき、手続きを担当したのは白鳥里史だ」

神崎結菜はその名を反芻する。

「白鳥里史……白鳥美咲の父親?」

「ああ。当時は人事の責任者だった。上柿優和は解雇されたあと、里史のところに何度か押...

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