第11章 疑い

不破総一郎の言い方はずいぶんと辛辣だった。不破蓮は眉間にわずかに皺を寄せ、結局、一歩だけ退く。

「俺が行きます」

見張っていなければ、総一郎様が宴席で何をしでかすか分かったものじゃない。

不破総一郎はようやく満足したように、ふんと鼻を鳴らす。

「ちゃんと身なりを整えろ。神崎結菜に変な印象を残すなよ」

不破蓮は返事をする気にもなれず、踵を返して出ていった。

総一郎様はその背中を見送りながら、にやにやとスマホを手に取って神崎結菜へメッセージを送る。

【結菜、数日後にサプライズを用意してるぞ!】

送って間もなく、返信が来た。

【どんなサプライズ?】

総一郎様はもったいぶる。

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