第113章

神崎結菜は店の隅の席に腰を下ろし、アールグレイを一壺頼んだ。

自分の勘が当たっているのかは分からない。けれど――できることなら、この件が自分と無関係であってほしい。

母が三ノ宮梢子という友人を大切にしていることは、結菜にも見て取れたからだ。

ほどなくして、三ノ宮梢子がやって来た。

今日は薄いグレーのニットカーディガンに、濃色のロングスカート。前に会ったときよりも肩の力が抜けた装いに見える。

入ってくるなり結菜を見つけ、にこやかに歩み寄って向かいへ座った。

「結菜、今日はどうしたの? あなた最近すごく忙しいって聞いてたけど。不破蓮の看病でしょ?」

「ええ、まあ。少し前に、私のせい...

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