第115章

「上柿優和が死ぬ三日前、弁護士を名乗る人物が面会に来ています」

斉藤泰は手元の書類を机に置いた。

「面会記録の名前は偽名でした。ただ、防犯カメラに横顔が……」

斉藤泰は印刷した監視カメラのスクリーンショットを束で、神崎結菜の前へすっと滑らせる。

画質は決して良くない。だが、濃い色の上着を着た中肉中背の中年男だと分かる。横顔の輪郭に、どこか見覚えがあった。

結菜は数秒、写真を凝視して眉をひそめる。

どこで見た……?

不破蓮が言った。

「正面に近いのもある。入室した瞬間が撮れてる」

斉藤泰が次のページをめくる。

今度は角度が少しだけ良い。相手の顔が半分ほど見えていた。

結菜...

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