第121章

「俺はあいつに会いたくない。別の場所に住まわせろ。本邸には入れるな。もし連れてきたら、お前もまとめて叩き出す」

不破蓮の視線が一瞬だけ泳いだ。

「……承知しました、祖父上」

老当主は鼻で笑う。

「会いたいなら、お前が結菜を連れて外で会え。この門はくぐらせるな」

「……うん」

不破蓮は小さく頷いた。

言い終えると、老当主の興は目に見えて萎んだ。碁盤を二、三度いじってから立ち上がり、そのまま自室へ引き上げて休みに入る。

神崎結菜は不破蓮のあとを追って二階へ上がり、彼の部屋に入った。

扉が閉まった途端、堪えきれずに口を開く。

「ねえ……蓮の二叔父さんって。どうしておじいさま、あ...

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