第122章

「爺さんは出席しない」

不破蓮はそう言いながらエンジンをかけた。

「不破家のほかの連中は来るけど、人数は多くない。傍流が何人かって程度だ。わざわざ覚えなくていい」

神崎結菜はこくりと頷く。

「みんな、叔父さん目当てで戻ってくるの?」

「まあな」

蓮はハンドルを切り、淡々と続けた。

「叔父さんは海外に出てから独立して起業した。この数年でそこそこ当てて、手元にいくつか事業も持ってる。やり手だよ」

結菜は彼をちらりと見る。

叔父さんの話し方はあくまで平常で、祖父のような怨みがましさは欠片もない。――当時のことを、蓮は知らないのだろう。

結菜は視線を戻し、余計なことは言わなかった...

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