第十四章 神崎さんという人、覚えたぞ

神崎徹は、いきなり$1,000,000を押し込んだ。

場内がざわつく。

開始価格は$300,000。そこから一気に$1,000,000まで跳ね上げるなんて、8番個室は最初から獲る気満々だ。

案の定、3番個室が噛みついてくる。

「$1,100,000」

「$1,500,000」神崎徹が上げる。

「$1,600,000」

「$2,000,000」

「$2,100,000」

値はさらに吊り上がり、神崎徹の額に汗がにじんだ。

金が惜しいわけじゃない。ただ、今日の持ち出し予算が足りない。カードの枠が、もう限界に近い。

「$2,500,000……!」神崎徹は歯を食いしばった。

3...

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