第142章

神崎結菜「調べた。旧型だよ。通路内で三分以上立ち止まらなければ問題ない」

「じゃあ、明日行くか」

結菜は横目で彼を盗み見て、唇の端をかすかに持ち上げた。

――着陸する前に、彼は彼女が送った情報を全部読んだのだろう。

だからこそ、熱感知装置のことを確認してきた。

これまでずっと一緒にいられたわけじゃない。けれど彼は、彼なりのやり方で彼女のそばにいた。

不破蓮の目の下に滲む青黒さに気づき、結菜の瞳の奥に痛みが走る。

帰ったら、ちゃんと休ませないと。

四十分後、結菜は不破蓮を連れてアジトへ戻った。

リビングには珍しく人が揃っていて、全員が興味津々といった顔で不破蓮を見ている。

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