第156章

神崎結菜はスマホを開き、スクリーンショットを撮ってしろに送った。

「寒川が登記した『海洋科考』系の会社を洗って。登記は15~20年前。医療機器に絡む実体を重点的に」

しろからは秒で返ってくる。

「了解。着陸前に結果出す」

結菜はスマホを閉じ、シートに身を沈めて目を閉じた。

そして――彼女は、握り返した。

碧蒼海市に降り立ったとき、スマホには通知が二件。

一件目はしろからだった。条件に合致する寒川名義の登記実体が三つ。そのうち「北極圏生物技術研究所」の登記住所が、駆動武利の座標と極めて近い。誤差は500メートル未満。

もう一件は篠谷教授から。

「駆動武利を見つけた。北境の小さ...

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