第20章 家に毒蛇を飼っている

神崎結菜はこくりと頷き、客間のドア前に立つ警備員へ視線を投げた。

「木村さんを連れてきて」

警備員が客間から木村秀子を連れ出してくる。

二時間近く閉じ込められていたせいか、木村の顔色は紙のように白い。顔を上げた瞬間、神崎家の五人が揃ってリビングに座っているのを見て、膝ががくりと落ちかけた。

「跪け」

神崎景介の冷えた視線が彼女を貫き、重い圧がのしかかる。

木村は「ひっ」と息を呑み、どさりと床に膝をついた。

神崎清美が氷のような声で告げる。

「木村秀子。結菜が言ったの。あなたがうちの主人の紅茶とケーキに“何か”を入れたって。本当?」

「奥様、違います! 私はしてません! 神崎...

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