第22章 彼とはあまり親しくない

「テック系の会社だ。お前は特別顧問って形で入ってくれればいい。もし邪魔してるスパイを何人か引っ張り出せたら最高だが、無理なら無理で構わん」

神崎徹は肩の力を抜いたまま言った。

「手元のこの車を片付けたら、俺も会社に顔出す」

「うん」

神崎結菜は特に反対もせず、あっさり頷いた。


午後、中央グランドモール入口。

南条葵は今日は淡いイエローのワンピース姿だった。遠くに結菜の姿を見つけると、ぱっと手を振る。

「結菜! こっち!」

結菜が近づくと、葵は自然に腕を絡めてくる。にこにこしながら、軽い調子で尋ねた。

「ねえ、結菜のお母さんって誕生日いつだっけ? 親友としては、ちゃ...

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