第24章 孫子が妖しく振る舞い始める

「長い付き合いの相手だし、そう堅苦しく考えなくていいだろ」不破蓮は反射的に言った。

神崎結菜はこくりと頷き、それ以上は口にしなかった。

二人で店を出て車に乗り込むと、結菜の胸に淡い後悔が滲む。――どうして私は、あんな流れで頷いてしまったんだろう。

三十分後、黒いマイバッハがバーの前で静かに止まった。

結菜がドアを開けた瞬間、蓮がさっと降りてフロントを回り込み、自然な所作で車の屋根に手を添えて頭上を守る。ついでに、彼女の手からバッグを受け取った。

「持つ」

結菜は一瞬きょとんとして、「いえ、いいです……」と返しかける。

「行こう」

すでにバッグは蓮の手の中だった。白いレディース...

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