第36章 私はあなたがパパラッチだと思っていた

神崎結菜が怪訝そうに眉をひそめる。

「……どういう意味?」

カツザンなんて小さな会社が、不破グループとどう関わるというのか。

「五十嵐昌夫と宗方明の資金の動きを追っていたら、ある一件がカツザンの競合側に流れていた」

不破蓮は急須を置き、目を細める。

「額は大きくない。だが、経路がやけに綺麗すぎる」

神崎結菜の瞳が沈む。

「つまり、矢野真一の背後にいるのは宗方明だって言いたいの?」

「可能性はある」

不破蓮は首を振った。

「資金が一度ぐるりと回されて、最終的に同じ源へ辿り着く」

神崎結菜は黙り込み、頭の中で状況を組み直した。

矢野真一が現金化して、融資が返せなくなれば銀...

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