第39章 不破御曹司は私をからかってる?

神崎結菜は小さくため息をつき、困ったように言った。

「私をからかってるの?」

不破蓮が堪えきれずに笑う。

「まさか。伝えたかっただけだ。不破グループの案件を一部、カツザンに外注できる。金額は、今ある融資の不足分を埋めるのに十分だ」

神崎結菜は目を瞬かせた。

「……私を助ける気? どうして?」

「助けるとかじゃない。不破グループは協力先を必要としているし、カツザンの技術と生産能力は条件を満たしてる。俺はただ、公平に競争できる席を用意しただけだ」

口ぶりはどこまでも事務的。けれど結菜には分かっていた。建前だ。

カツザンは彼の二番目の兄の会社――とはいえ、蓮にとっては“遊び道具”み...

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