第49章 お前ら二人は乾柴烈火になれる

不破総一郎は指を折って数えた。

「お前ら神崎家は5人だろ。父ちゃん母ちゃん、兄貴が2人、それにお前。5匹だ」

続けて自分を指し、それから屋内のほうを顎でしゃくる。

「こっちが俺と、あのクソガキで2匹。合わせてちょうど7匹だ」

神崎結菜は苦笑いする。

「おじいちゃん、うち5人いても、全員が犬を飼いたいとは限らないよ……」

「飼ってりゃ、そのうち飼いたくなる」

不破総一郎は気にした様子もなく、湯呑みを持ち上げて一口。目を細め、ふにゃりと笑った。

結菜は並んだ小さな犬小屋へ視線をやる。ぎゅうぎゅうに寄り添って、ぐうぐう眠る7匹の子犬たちを想像しただけで、胸の奥のどこかがふわりと満ち...

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