第57章 彼女を絞め殺したいほど憎い

神崎結菜は、彼の車が見えなくなるまで見送り、くるりと踵を返して階段を上った。

寮は静まり返っていた。嶋田清香がどこへ行ったのかも分からず、君島成子の姿もない。

ベッドに横たわり、しばらく目を閉じていると、篠谷教授からメッセージが届く。研究室へ来い、という呼び出しだった。

結菜はさっと顔を洗い、篠谷教授の個室へ向かった。

独立した教授室は、壁一面の書架に専門書がぎっしり詰まっている。机の上には論文が数本、開かれたまま。

デスクの向こうに座る篠谷教授は、入ってきた結菜を見るなり、向かいの椅子を顎で示した。

「座れ」

「お呼びですか、篠谷教授」

結菜が腰を下ろしながら訊ねると、頭の...

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