第六十章 誰が腎虚だって言った?

南条葵は悔しさで奥歯をギリッとかみしめた。

「まだあるよ。もっとヤバいの」

「二人目なんてさ、会っていきなり『月にいくら使う?』って聞いてきたの。私、計算したことないって言ったら、あっちが勝手に計算し始めてさ。『君クラスの生活水準だと、俺じゃ養えない。節約して』だって」

「だから言ってやったよ。『養えないなら私に関係なくない?』って。そしたら顔、真っ黒」

神崎結菜は笑いが止まらない。

「それで?」

「それで帰った。帰り際に『女が強すぎると嫁に行けない』とか捨て台詞まで」

南条葵は白目を剥く。

「私が嫁に行くかどうか、あいつに何の関係があるわけ?」

「三人目、四人目、五人目も...

ログインして続きを読む