第78章

神崎結菜は、不破家のころんと丸い子犬たちを思い出し、思わずくすっと笑った。

「何笑ってんだよ」

神崎徹が横目でちらりと見る。

神崎結菜は口元をわずかに上げた。

「そうだ、徹。お爺さんが、徹とお兄ちゃん、それにお父さんにもプレゼント用意してくれてるの」

「プレゼント? 何だよ、それ」

徹の声がぱっと弾む。

「そのうち分かるってば」

結菜はわざと勿体ぶってみせる。

「そのとき、驚きすぎないでよ~」

徹の目がきらりと光った。

「そう言われたら期待するだろ。不破総一郎が用意するなら、ケチなわけないしな」

「それはどうかな」

結菜は例の子犬たちを思い出し、笑みを深くする。

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