第80章

神崎清美はそれを聞くと、なるほどと思ったのか、執事に言った。

「お通ししてちょうだい」

白鳥美咲は淡いピンクのワンピースを身にまとい、顔にはやわらかな笑みを浮かべ、手には上品なロイヤルブルーのギフトボックスを提げていた。

執事に案内されて中へ入ってくると、その場にいた面々の視線がどこか微妙な空気を帯びて彼女へと集まる。

白鳥美咲は横目で不破蓮の姿を捉えた。彼は神崎結菜の手を取って何か話しており、二人の距離は見るからに近い。

その瞬間、美咲の表情が危うく崩れかけた。

彼女は神崎清美の前まで来ると、礼盒を差し出した。

「清美伯母様、お誕生日おめでとうございます。ほんの気持ちですが、...

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