第43章

巨大なスクリーンに映し出されたダイヤモンドのブレスレットは、目を焼くほどの眩い輝きを放っている。

「わあ! 見て、大志! すっごく綺麗!」欲望を隠そうともしない紗奈の声。彼女は大志の腕を激しく揺さぶった。「私、これがいい! 早く札を上げてよ!」

大志が手元のパドルを掲げる。

「六十万ドル!」

「六十五万ドル!」

「七十万ドル!」

価格は瞬く間に跳ね上がっていく。

朱月は見ていた。大志の口元はまだ紳士的な笑みの形を作っているが、その視線は無意識に価格表示板へと泳ぎ、眉間には微かな皺が寄せられているのを。

その時、圭介が手を伸ばし、ソファの肘掛けに置かれた朱月の手に重ねた。

彼...

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