第104章

「満足したか」

「従順な態度への褒美として、彼女の基礎生命維持機能への直接制御を一時的に解除してやろう」

 その言葉が落ちた瞬間、周防緋音は四肢に血液が巡る温かさを感じた。

 膝の力が抜け、彼女の体は後ろへと倒れ込む。

 白川和夜が長い腕を伸ばし、彼女をしっかりと抱き留めた。

「ほら見ろ。お前のいう盟友どもより、私の方がよほど慈悲深いだろう?」

 その声は再び響き、どこか楽しげな品定めの響きを帯びていた。

「奴らは君から利益を搾り取ることしか考えていない。だが私は、君と面白いゲームがしたいだけだ」

 実験室の重厚な金属扉が、音もなく左右に開く。

 入り口にはフランク将軍の姿...

ログインして続きを読む