第109章

「今度は俺たちの番だ。生徒たちに二度目の授業をしてやろう」

「その科目の名は、人間性だ」

半時間後、伊東志馬からの電話が鳴った。

「和夜、アシュトン家は終わった」

「俺たちが奴らの買い持ちポジションを全て引き受けた。つい先ほど、北米エネルギー指数が奇跡的な底打ち反発を見せてね。今頃ウォール街は狂乱の渦の中さ」

「ヨーロッパ市場の穴を全て補填しただけでなく、ついでにアシュトン家の半分を俺たちの懐に収めてやったよ」

「それと、外を飛び回っていた鬱陶しい蠅どもも、全て綺麗に片付けておいた」

白川和夜はただ淡々と短い返事を返した。

「親父殿に伝えておけ。あの六百億は来月には口座に戻る...

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