第63章

安瀬杏那は言いたいことを全部ぶちまけてもまだ気が済まないらしく、美しい顔を真っ赤にして、フンフンと荒い鼻息を吐きながら周防緋音に八つ当たりした。

「もう……全部あんたのせいなんだから……」

「??」

周防緋音はきょとんとして首を傾げた。

安瀬杏那は腕を組み、不機嫌そうに椅子にドカッと座り込むと、可愛らしい唇を尖らせて文句を垂れ流す。

「次に白川和夜が来ても、絶対に入れないで。鍵をかけて外に締め出してやるんだから」

周防緋音は何をそんなに怒っているのかと心配していたが、その言葉を聞いて思わず顔をほころばせた。

「怒ってないならよかった……」

周防緋音は安堵の笑みを浮かべる。

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