第80章

「法的な観点から言えば、万象技研が君の『焦土アルゴリズム』を作動させるたびに、我が社の権益を侵害することになる」

「いつでもドイツの裁判所に差し止め命令を申請し、君の全技術を凍結できる」

「周防緋音、このゲームはこれで終わりだ」

ヘルマン会長と、同席していたドイツ産業界の巨頭たちの目つきが変わった。

特許紛争を抱え、技術を完全に封鎖される可能性のあるパートナーなど、どれほど天才的であろうと巨大なリスクでしかない。

将来性のある一本の苗木のために、すでに鬱蒼と茂る森を敵に回す者などいないのだ。

「ネクサス株式会社」

「三年前にアメリカで申請された特許ね」

「白川社長は耳が早いの...

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