第87章

周防緋音の心は、一瞬にして冷え切った。

「奴は、誰も拒めない提案を突きつけてきた」ヘルマンの声はしゃがれていた。「奴の主張はこうだ。プロメテウス計画は教育の科学化を推進する、全人類の至宝である。同時に『星の火』は地方経済振興の要となるテクノロジーだが、その技術レベルは一民間企業が単独で負えるリスクの範疇を超えている、とな」

「そこで奴は、バイエルン工業連合会が主導し、最高レベルの監視委員会を設立することを提案した。『星の火』に関するすべての後続研究に対し、『保護的監視』を行うという名目で」

「なんて白々しい言い草だ!」実験室で電話の内容を聞いたロバート・アドラーは、憤りを露わにして低く...

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