第7章

 私が魔王を支配する快感に浸っていた矢先、不測の事態が起きた。

「陛下、内密にご相談したいことがございます」

 ある日の午後、私が魔王様のためにお茶の準備をしようとしていたところ、何人かの魔族の長老たちが突然書斎の入口に現れた。その神妙な面持ちには、私の好まない、ある種の決意のようなものが宿っていた。

「何だ、そんなに急いで」

 魔王様が顔を上げる。

「……魔族の内政に関する件でございます」

 筆頭の長老であるバールが、ちらりと私に視線をやった。

「できれば、二人きりで」

 私の心臓が、きゅっと縮こまった。

「蛍も聞いて構わん。彼女は我が最も信じ……」

 魔王様は無意識に...

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