第7章
私が魔王を支配する快感に浸っていた矢先、不測の事態が起きた。
「陛下、内密にご相談したいことがございます」
ある日の午後、私が魔王様のためにお茶の準備をしようとしていたところ、何人かの魔族の長老たちが突然書斎の入口に現れた。その神妙な面持ちには、私の好まない、ある種の決意のようなものが宿っていた。
「何だ、そんなに急いで」
魔王様が顔を上げる。
「……魔族の内政に関する件でございます」
筆頭の長老であるバールが、ちらりと私に視線をやった。
「できれば、二人きりで」
私の心臓が、きゅっと縮こまった。
「蛍も聞いて構わん。彼女は我が最も信じ……」
魔王様は無意識に...
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チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章
6. 第6章
7. 第7章

8. 第8章

9. 第9章

10. 第10章

11. 第11章

12. 第12章


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