第154章 やったかどうかお前が一番分かっている

「吉野結人が帰る前に言ってたこと、聞こえたよね。俺に証明するって……あの今の狂い方じゃ、戻ったらまた何をしでかすか分からない」

 川崎綾人は眉間の皺をさらに深くした。

「そこまでおまえを傷つけた相手だぞ。それでも気にするのか」

「気にしてるんじゃない」

 浅野莉緒は小さく首を振る。

「私が心配なのは、お義母さん。お義母さんがいなかったら、私、あんなにスムーズに海外へ行けなかったし、離婚届だって通せなかった。お義母さん、まだ病気でしょ。刺激は絶対にだめなの」

 息を整え、言葉を選ぶように続ける。

「結人がどれだけ騒ごうが、それは結人の問題。でも……お義母さんが結人のせいで倒れるな...

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