第155章 忠誠を証明するために、お前の子供を殺せというのか?

 小林莉那は床にへたり込み、全身をがたがたと震わせていた。

 吉野結人はすでに、すべての経緯を把握している。いまさら言い逃れなどできるはずもない。

 莉那は顔を上げ、涙で滲む視界の向こうから結人を見た。

「結人……」

「来い」

 結人は手首を乱暴につかみ、引きずるように外へ連れ出す。

 小林莉那は泥の塊みたいに引きずられ、息も絶え絶えに泣きじゃくった。

「結人、そんな……お願い、やめて……子供は悪くない……何も知らないのに……」

 けれど吉野結人は、ひと言も耳を貸さなかった。

 病院。

 浅野莉緒は着替えを終え、川崎綾人に支えられながら退院しようとしていた。

 そのとき...

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