第157章 靴を持つ資格すらない

 小林莉那は全身を震わせ、涙をぽろぽろ落とした。

「結人、こんなことしないで……これは監禁よ。犯罪なの」

「犯罪だと?」

 吉野結人は鼻で笑った。

「俺を嵌めたときは、犯罪なんて欠片も考えなかったくせに」

 彼は腰を折り、小林莉那の髪を鷲づかみにしてソファから引きずり起こす。

「痛っ……!」

 小林莉那は悲鳴を上げ、両手で必死に彼の手を叩いた。だが吉野結人は痛みなど感じないかのように、彼女を引きずって階段へ向かう。

「結人! お願い、閉じ込めないで! 外に出ない、何もしないって約束する! リビングにいさせて、寝室にだけは入れないで!」

「黙れ!」

「結人……」

「いい加...

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