第18章 私が自ら子どもを堕ろす

「母さん、怒らないでくれ。俺と莉那は、母さんが思ってるような関係じゃない。誤解だ」

 吉野結人はくぐもった声で返した。納得していない苛立ちが、言葉の端々に滲んでいる。

「誤解? 私がこの目で見た写真まで誤解だって言うの?!」

 吉野母は明らかにさらに怒り、こらえるように何度か咳き込んだ。

「私をボケたと思ってるの? 小林莉那、あの子ね……小さいころはまだ素直で可愛げがあったのに、今は腹の中に色々抱えすぎよ。あんな、曖昧で気味の悪い写真を上げて、何がしたいの。あんたもあんたよ。夜中に、よその女の寝室に入り込むなんて。吉野結人、あんたは妻がいる身でしょ。莉緒がどう思うの。外の人間が吉野家...

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