第200章 助けてくれ

  川崎家の両親とおじいちゃんを、満面の笑みのまま見送ったころには、夜はすっかり更けていた。

  赤ちゃんはおなかいっぱいで、ベビーベッドの中ですやすやと眠っている。

  昼間の騒がしさも、あの思いがけない訪問で生まれた小さな変化も、夜の静けさの中へ消えていったようだった。

  浅野莉緒はリビングのソファに腰を下ろし、玄関の靴箱の上に――まだ静かに置かれたままの、青い箱へ視線を落とした。

  川崎綾人が両親を送り届けて戻ると、その視線に気づいたのだろう。彼は迷わず箱を手に取り、莉緒の前のテーブルへそっと置く。

  「見てみよう」

  隣に座り、腕が自然に彼女の肩を包む。

  「...

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