第204章 彼女たちは知り合いだった

 薄暗い。窓はぼろ布で乱暴に塞がれ、狭い室内にはゴミとガラクタが山のように積まれていて、足の踏み場もほとんどない。

 床には排泄物が点々と散り、ひっくり返ったままの食べ物はとうに腐って蛆が湧き、ハエがぶんぶんと飛び回っていた。

 ――けれど、まだ息はある。死人が出ているわけじゃない。

 部屋のいちばん奥。汚れきった破れ布団と雑多な荷物の山、その真ん中に、痩せこけて白髪が乱れた、もはや人の形を成しているのかも怪しいお婆さんが丸くなっていた。

 色も判別できないほど薄汚れた服を体に巻きつけ、裸足の足裏には黒い汚れがこびりついている。

 物音に気づいたのか、お婆さんはびくりと顔を上げた。...

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