第229章 金山で遺体が発見された

「はははっ!」

 早川渚はついに堪えきれず、ベビーベッドの柵に身を預けたまま肩を震わせて笑った。

「ちょ、待って。川崎先輩が照れるとか、あり得る? 莉緒、やるじゃん。あの高嶺の花で社長の川崎さんを、ここまで手懐けるなんて!」

「早川渚!」

 浅野莉緒は羞恥と苛立ちで頬を赤くし、枕をひっつかんで投げつけた。

「それ以上ふざけたこと言ったら、あんたが昔、先輩に3年片想いしてて、彼女いるって聞いた途端に泣いた話、病院中に言いふらすから!」

「やめてやめてやめて!」

 渚はひょいっと枕を受け止め、ベッドのそばへ寄って両手を合わせる。

「ごめんごめん、浅野お嬢様、どうかお手柔らかに。で...

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