第35章 話が弾んでいるようね

【それに、先輩も別の場所で暮らしたほうがいいって言ってたでしょ。まだお腹も目立たない今のうちに、早めに段取りを立てたほうがいいよ。今あの人と真っ向からぶつかったって、損をするのはあんたと赤ちゃんなんだから。何の備えもなく動くのはだめ。あんなふうに正面から揉めるくらいなら、ひとまずは合わせて油断させて、頃合いを見て一気に出ていけばいいの。相手の不意を突くのよ!】

 莉緒は画面に並ぶ文字を見つめたまま、黙り込んだ。

 ここに残るということは、嫌でも吉野結人と顔を合わせる機会が出てくるということだ。正直、もう彼の相手をするのはうんざりだった。

 けれど、よく考えてみれば、早川渚の言うことにも...

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