第51章 彼女はもう子どもが産めない

早川渚は、怒りのあまり思わず笑ってしまった。

「小林莉那、小林莉那――あんた、自分で言ってて本気で信じてるの?! 海外で苦労してた? 苦労するくらいなら、なんで出ていったのよ! 吉野結人とそんなに深い仲だったっていうなら、つらいときに電話の一本もできたでしょう? 本当に向こうでどうにもならなかったのか、それとも居場所がなくなって逃げ帰ってきただけなの? もし本気で結人のことが好きなら、最初からそう言えばよかったのよ! うちの莉緒は、みっともなくすがりつくような女じゃない。誰もあんたたちの腐った揉め事に巻き込まれたくなんかないの!」

 このところ莉緒がどれだけ傷ついてきたか、早川渚はずっと...

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