第7章 これは私たち夫婦の間のことです

 その場にいた全員が、フリーズしたように吉野結人を見た。

 写真に向かって、あられもない行為を?

 しかも、別の女の名前を呼びながら?

 ――そんな、誰にも知られていない癖があったのか。

 吉野結人の顔色は、一瞬で青ざめ、次いで赤く染まった。

「莉緒! 自分が何を言ってるかわかってるのか! 育ちってものはないのか! 恥を知れ!」

「私に恥を説くの?」

 莉緒は嗤うように息を吐き、青ざめた小林莉那を指さした。

「ひとりは、婚姻中なのに心に別の相手を住まわせて、『幼馴染』を隠れ蓑にして平然とやってる。もうひとりは、相手が既婚者だと知りながら『友達』の顔で堂々と割り込んでくる。――...

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