第102章 あまり待たせない

平山亜美の視点

  堪えきれずに問い詰めた。

「サプライズって何? 先に教えてよ」

  なのに彼は、わざとらしく首を横に振る。口元の笑みだけが、さらに深くなった。

「見たら分かる」

  私はむっとして頬をふくらませる。

「サプライズだって言っちゃった時点で、もうサプライズじゃないじゃん。なのに、なんでまだ引っぱるの?」

  彼は眉を上げ、いかにも正論みたいな顔で言う。

「引っぱらないなら、サプライズじゃないだろ」

「……っ」

  言い返そうとして、言葉が見つからない。結局、負けを認めて布団の中へもぐり込み、もごもごと小さくつぶやいた。

「……分かった」

  彼がくすっ...

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