第103章 今日はついに目を覚ました

平山亜美の視点

 相手は、私の唐突な勢いにぎょっとしたのか、反射的に足を止めて振り返った。

 私は二歩、前へ出る。目をまっすぐに捉え、言葉を区切って突きつけた。

「今の、もう一回言って。誰がエイズだって?」

 相手は鼻で笑い、口の端をつり上げる。

「お前に決まってんじゃん。他に誰がいんの?」

「じゃあ聞くけど、私がエイズだって証拠は?」

 私は声を張って問い返した。

「学校の掲示板の暴露スレ? それとも、私のカルテでも見たの?」

 相手の顔から、さっと余裕が消える。口を開いては閉じ、言葉が出てこない。

 私は間合いを詰めた。

「掲示板の暴露スレなら、そこに私の名前がはっ...

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