第107章 君のすべてに、魂まで奪われている

平山亜美の視点

  びくっとして、私は慌てて階段を駆け下りた。リビングに飛び込むと、床には白い陶器の破片が散らばっていて、宮下駿介が青い顔でそれを拾い集めている。母はその横で「いいのいいの!」と両手をぶんぶん振っていた。

  私はすぐ近くまで行ってしゃがみ込み、顔を覗き込む。

「どうしたの?」

  宮下駿介は気まずそうに顔を上げた。耳まで真っ赤だ。

「おばさんにお茶を運ぶの、手伝おうと思ったんだ。でも手が滑って……全部割っちゃった。せっかくのセットだったのに、もう揃わないよな」

  母はお腹を抱えて笑いながら、なおも手を振る。

「大丈夫大丈夫! そんな鋭いの、素手で拾っちゃダメ...

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