第111章 彼の死には、何か裏があるかもしれない

平山亜美の視点:

「……何か引っかかってる?」

宮下駿介が私の隣に腰を下ろし、カップをそっと手元へ寄せてきた。

私は眉をひそめ、顔だけ向ける。

「分からないの。あの男子がエイズに感染してた件が、どうして桜井有紗と結びつくのか。彼女、からかい好きで性格も悪いし、今まで散々ひどいこともしてきた。でも……精神疾患のある男子生徒に、そこまで執着するとは思えない。相手が精神疾患だと分かってて追い詰めたら、罪が重くなることくらい、彼女だって知ってるはずでしょ。そこまで馬鹿じゃない」

宮下駿介は真剣に聞き、ゆっくり頷いた。

「続けて」

「それに、学年主任があの子たちを脅すとき、毎回あの男子を...

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