第117章 お前に任務を下す、死ね

平山亜美の視点:

  高部由希はしばらく黙り込んだかと思うと、ふっと唇を尖らせ、愚痴をこぼすように言った。

「もう、あいつの話はやめてよ。毎日外で着飾ってさ。今日はこの友達、明日はあの人って会ってばっか。私には何か月も連絡してこないくせに、先月モルディブ行ってたのだって、SNS見て初めて知ったんだから。私だって暇じゃないし、なんで私のほうからわざわざ連絡しなきゃいけないの?」

  ぴくり、と私の耳が立つ。

  この言い方――違う。違いすぎる。

  鼻先に、いかにもなゴシップの匂いが漂ってきた。

  私は宮下駿介のほうへ顔を向けた。彼は口元に意味深な笑みを浮かべたまま、のんびりと言...

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