第129章 完璧じゃない自分を恐れている

平山亜美の視点:

 その店の看板には、やけに眩しい文字でこう書かれていた――シークレットガーデン・ラブグッズコーナー。

「林原莉子!」

 私は反射的に彼女の手をつかんだ。

「なんで私を、こんな場所に連れてくるの!」

 なのに莉子は、ぐいぐいと私を店内へ引っ張る。

「世間勉強させてあげるって言ったでしょ。ほら、入ろ! 来ちゃったんだから、何が怖いの!」

 必死に踏ん張って抵抗する私をよそに、莉子はとうとう苛立った顔になった。

「ほらほら、早く!」

 有無を言わさず、ずるずると引きずり込まれる。

 外から見たら小さな店なのに、中は意外と奥行きがあった。

 三面の壁を埋め尽く...

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