第13章 君は勇敢でなければならない

平山亜美の視点

「故意かどうかは関係ない。他人を傷つけた――それが事実だ。そもそも練習は、やれば必ず怪我をする競技じゃない。技術が伴っていれば、仲間を傷つけずに済む」

宮下駿介が、きっぱりと言った。

桜井有紗の顔から、作り物めいた笑みが一瞬で消えた。坂井陽も目を見開き、私は思わず息をのんで宮下駿介さんを振り向く。

――この人、私をかばってくれてる……?

宮下駿介さんの静かで鋭い切り返しに、その場の空気がすっと凍りついた。

数秒後、有紗は唇をきゅっと噛んだ。目の奥に悔しさがよぎる。けれどすぐに、今にも泣きそうな顔をつくって陽を見上げる。

陽もまた、自分のおじさんがここまではっきり...

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