第148章 私は永遠にあなたを離れない

平山亜美の視点:

彼は腕を伸ばし、私を胸の中へ抱き寄せた。顎が、私の頭頂にそっと触れる。

「君のせいじゃない。俺がちゃんと説明できてなかっただけだ」

長い沈黙が落ちた。潮の匂いだけが、静かに肺の奥へ入ってくる。

やがて彼は、ようやく言葉を探し当てたみたいに続けた。

「オーナーは、本当は俺を養子にするつもりだった。でも、彼女自身が癌で……末期だったんだ。育てる力はもう残ってなかった」

彼の声は低い。波の音に混じって、かすかに震える。

「最後の時間、彼女は俺を連れていろんな街を回った。ようやく、父親の手がかりを掴んでさ。残り少ない金をかき集めて、俺をニューヨークまで連れて行って……...

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