第169章 本音を打ち明けた

平山亜美の視点:

 目の前の笑顔を見つめたまま、私はしばらく固まってしまって――ようやく状況を飲み込んだ。

 髪は前に会ったときより少し伸びて、肩にさらりとかかっている。顔色もよくて、全体の雰囲気が前よりずっと生き生きして見えた。

「理沙?!」

 思わず声が裏返る。

「どうしてここにいるの?」

 彼女は笑いながら手を引っ込め、首をかしげて私を見た。

「なに、私がここにいちゃダメ?」

「だって、臨時で代講に来ただけって言ってたじゃない」

「最初はね」

 理沙は肩をすくめる。

「でもさ、思ったより面白い場所だったのよ。特に――元チア部キャプテンがここで監督やってるって聞いた...

ログインして続きを読む