第170章 彼らの結婚式

平山亜美の視点:

  あの瞬間、心臓が喉から飛び出すかと思った。

  会場はしんと静まり返り、誰もが司会者の口から告げられる「最優秀賞」の行方を待っている。

  やがてマイク越しに、司会者の声が響いた。

「本大会の最優秀賞は――セント・シルビア大学チア部!」

  私ははっと目を見開いた。

  次の瞬間、周囲の歓声がぱんっと弾けるように爆発し、波のように押し寄せてくる。

  隣の二宮さんが、私の肩を思いきり叩いた。

「亜美、聞いた!? あなたが率いたチアダンス部が1位だよ! キャプテンのときも1位、監督になっても1位……ほんと、すごい!」

  呆然としたまま意識が戻り、私はゆ...

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